03/09/06

2003年9月7日
さっきTV見てたら「hamasho」「松本紳助」という深夜のお笑い番組が連続でやってて,吉本興業ってすげえなとかまあそんなことはどうでもよくて,意図的か偶然か知らないがなぜか両番組とも海外で銃を撃つとかなんかそんな話が出てきたんです.
まあ銃って海外で日本人がやるありがちなアトラクションなわけで,以前サイパンでオレも銃を撃ったことがあるんだけど,結構上手いこと的に当たったりして,それなりに面白かったんだけど,そのとき,例えば今持ってるこの銃口の向きをちょっと変えて,的じゃなくて他人とか自分とかに向かって撃ったら簡単に死ぬんだなって思うとちょっとゾッとした.おいショットガンちょーすげえよとか友達とバカ話してるこの瞬間は実は死と隣り合わせじゃん,みたいな.
やっぱ銃ってすげえな,みたいな.

     *     *     *

でもそんな瞬間は別に特別なものでもなんでもなくて,例えば駅に電車が滑り込んできて,それをホームの線の内側で待ってるオレがあと1m前にいたら電車に轢かれるなって思う.この1mとあの銃の向きになんら違いはない.

星新一のショートショートの一篇で,タイトルがさっきから思い出せないんだけど,こんな話がある.
とある犯罪で砂漠の星に放置されるという刑罰を受ける主人公.持ち物はボール型の機械.ボタンが付いていて,押すと水が製造され,それを飲める.しかしある一定の確率でボタンを押すとボールは爆発してしまう.水を得る方法はそれしかない.いつもギリギリの状態でボタンを押し,なんとか水を得て生き長らえる主人公.精神をすり減らしていきながら,彼はあることに気付く.「この状態は地球にいるのと何が違うというのだ」そうして何回目かボタンを押したとき彼の目の前が真っ白に.

そう,俺達は意識するしないに関わらず,ボール型爆弾兼水製造装置のボタンを押しながら生活している.

だから何だ,と言われても何もない.

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YS

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