03/11/22
2003年11月23日朝.川原.ボーンスリッピー.
* * *
俺はちょっと前に買った自転車でいつも通ってる国道をかっ飛ばして会社に向かっていた.その日,朝から気温も良かったし,国道じゃなくて別の道を開拓しようと思った.と言うのも前々から考えてた道があったんだ.
川沿いの道.
その国道は近くの川に平行に走っているので,どっちの道でも同じ方向に進むはずだ.そしてオレの会社はその川の近くにあるので迷う事も無いだろう,稀代の方向音痴であるオレが朝から新しい道を行くなんて,なかなかスリリングなことだった.
そして俺は国道のノイズを尻目に,道を逸れて川に向かった.
住宅地へと入り込んだとたん周りは静かになり,ヘッドホンから流れていたアンダーワールドがとてもクリアになった.
俺の自転車が細い路地からそのままノンストップで川原の道に滑り込み,対岸まで一気に視界が開けた瞬間,ヘッドホンの曲は偶然「ボーンスリッピー」になった.
朝のアンビエンス.誰もいない川原.ボーンスリッピー.
俺は息を切らしながら,キーンとした.なんだかよく分かんないだろうけど,キーンとした.
今まででボーンスリッピーが一番気持ちいいと思えた瞬間だった.
ジャリ道を抜け水溜りを渡り遅刻寸前で会社に着いた.
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俺はちょっと前に買った自転車でいつも通ってる国道をかっ飛ばして会社に向かっていた.その日,朝から気温も良かったし,国道じゃなくて別の道を開拓しようと思った.と言うのも前々から考えてた道があったんだ.
川沿いの道.
その国道は近くの川に平行に走っているので,どっちの道でも同じ方向に進むはずだ.そしてオレの会社はその川の近くにあるので迷う事も無いだろう,稀代の方向音痴であるオレが朝から新しい道を行くなんて,なかなかスリリングなことだった.
そして俺は国道のノイズを尻目に,道を逸れて川に向かった.
住宅地へと入り込んだとたん周りは静かになり,ヘッドホンから流れていたアンダーワールドがとてもクリアになった.
俺の自転車が細い路地からそのままノンストップで川原の道に滑り込み,対岸まで一気に視界が開けた瞬間,ヘッドホンの曲は偶然「ボーンスリッピー」になった.
朝のアンビエンス.誰もいない川原.ボーンスリッピー.
俺は息を切らしながら,キーンとした.なんだかよく分かんないだろうけど,キーンとした.
今まででボーンスリッピーが一番気持ちいいと思えた瞬間だった.
ジャリ道を抜け水溜りを渡り遅刻寸前で会社に着いた.
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