06/07/15

2006年7月15日
宇多田ヒカル/ULTRA BLUE (TOSHIBA EMI)

打ち込みが多用された楽曲と微妙にミスマッチな歌詞.宇多田ヒカルの歌って意外と好きです.
「彼氏だとか彼女だとか 呼び合わない方が僕は好きだ」(日曜の朝)
とか.

特にこのアルバムの最後の曲「Passion」はすごい.
ゲームのテーマソングらしく,壮大でファンタジックな曲調と少し悲しい歌詞.広がりというか浮遊感というか,とにかくドラマチックに展開していく.正直前半の詞の内容にあまり意味を感じない.イメージ優先.
しかし最後に突然盛り上がるところで,この広がりは急激に収縮する.

「ずっと前に好きだった人 冬に子供が生まれるそうだ (略) 年賀状は写真付きかな」

現代・日本・同年代.ゲームの世界のなんとなくの切なさに,突如下世話でリアルな喪失が出現する.このコントラスト.この異様さ.
そして急に裏切られて宙ぶらりんになった状態のまま,最後にこう締めくくられる.

「わたしたちに出来なかったことを とても懐かしく思うよ」

うわ,切ねぇ.

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YS

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